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清宮選手のフォーム解析

こんにちは
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(ベースボールフューチャー)です。

2年前のドラフトで日本ハムから1位指名を受けた清宮選手。2年目の今シーズンは怪我もあり不本意なシーズンに終わってしまったことと思います。そんな清宮選手のバッティングフォームを少し分析してみたいと思います。

目次

清宮選手と村上選手のスイング

高校通算歴代1位の111本塁打の実績を引っ提げてプロの世界に飛び込んできた清宮選手。清宮選手は中学時代から注目度が高く早稲田実業に入学した当初からメディアでその存在が騒がれていました。彼の凄いところはそうした注目を浴びながらも甲子園に出場しホームランを放ち、実際にホームラン記録を塗り替えてしまったことです。こうしたことから考えても清宮選手がとてつもない才能とポテンシャルを秘めていることは間違い無いでしょう。しかしながら今シーズンは同い年のヤクルト村上選手が高卒2年目で36本塁打を記録し新人王として結果を残し先を越されてしまった感があります。

実は昨年の3月にイースタンリーグで村上選手の試合を見る機会がありそこで私は村上選手のスイングに衝撃を受け清宮選手も現時点で上にあるのではとブログでもお伝えしていました。
昨年のブログ→http://baseball-future.com/2018/03/26/blog-3-26/
なぜそのように感じたのかというと解析をする中で村上選手にあって清宮選手にはない体の使い方がフォームに見えてきたからです。今回はそのフォームについて少し解説をしていきます。

骨盤の後傾

まずは構えから足を上げる段階です。この段階ではどのようなボールにも対応できる姿勢と大きな力を発揮するための姿勢をいかに作ることができるかが重要となってきます。そうした目線で見るとやはり重要になってくるのは骨盤を後傾させないことです。骨盤を後傾させることで体は地面からの力を受け取りづらくなりまた懐が狭くなることでバットがでづらくなり、インコースや低めへの対応が遅れてしまいます。上の画像を見ると清宮選手の方は体の軸が地面に対して垂直に近く、村上選手の方がやや前傾された状態になっています。これは骨盤をしっかりと前傾させてつえているかどうかがはっきりと現れる部分となります。高校までであれば清宮選手はそのままでも十分にボールに対応ができたかもしれませんが、プロの速いストレートや鋭い変化球に対してはどうしても骨盤を後傾させることで遅れてしまいます。もちろん打つ直前は前傾されていますが、その一瞬の遅れがプロの世界では命取りとなってしまうのです。

伸び上がり

次にトップからインパクトの姿勢です。トップの姿勢を見ると清宮選手、村上選手ともに良い形を作ることができています。しかしここからインパクトにかけて両者の動きは真逆になります。村上選手が腰の高さをほとんど変えずにインパクトをしているのに対して清宮選手はややインパクトに向けて浮き上がってしまう傾向にあります。この浮き上がりによりデメリットとなることは3つあります。まずは体幹が抜けてパワーポジションではなくなってしまうこと。2つ目は反力が失われてしまうこと、最後は打球が上がりづらいということです。

体の姿勢によって力が入りやすいポイントはある程度決まっています。清宮選手は体が浮き上がる反動を利用してボールを飛ばそうとしてしまっていますがそれでは逆に体幹が抜けてしまい力が入りづらくなってしまうのです。村上選手は逆に地面の方向にもぐりこむように力を発揮しているので体幹も抜けず、さらに地面から跳ね返ってくる反力を最大限に使うことができてきます。そして伸び上ることで確率的にボールの上を打ってしまうことが多くなり打球がゴロやドライブ回転また打球が上がっても角度がつかないというケースが多くなります。逆に伸び上がらずに地面方向に力を出すことでボールの下側を打つことになり、打球の角度がつきやすく綺麗なバックスピンもかかるようになってきます。

もちろん持っているポテンシャルで考えれば清宮選手も全く村上選手に引けを取らないことでしょう。しかしこうした体の使い方をコーチに教えられて掴むのか?それとも自分自身で気がついて改善していくのかでは今後の活躍に大きな違いがあるので私は是非とももがきながらも自らの力で覚醒してくれることを期待しています。

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