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正しいバットの握り方とは?

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

今回はよく疑問や質問が上がるバットの握り方について解説していきます。

目次

バットの握りは個性にもよる

バッティングフォームは選手によって様々個性があるため一概にこれが良いあれが悪いということは言いづらいものです。しかしながらバットのグリップの持ち方一つでスイングは大きく変わります。そのため自分にあった握り方を探すことが必要になります。

オーソドックスな握り方

まず一番オーソドックスな握り方は脇が閉まりやすいように腕を前に伸ばした状態で内側に絞りながら握る持ち方です。雑巾を絞る動作に似ていることからよく「雑巾を絞るようにグリップを持て」と指導されます。

この持ち方をすることにより脇が閉まりやすくなり力が抜けづらいとされています。実際にこのように持つ選手はプロ野球でも多くいます。ただ実際にこのような持ち方をしてみると手に力が入らないし握りづらいと感じるかもしれません。確かに自分が握りやすいようにバットを握った方が力が入るし打ちやすいと感じるかもしれません。しかしこの場合は持ちづらく、力が入りづらい持ち方が正解なのです。

なぜならば握りづらいということは手や腕に余計な力が入っていないということだからです。逆に持ちやすい握り方というのは手や腕に力が入ってしまい、手や腕の力のみで打たなければいけないため総合的にはバットコントロールも力も出づらくなってしまうのです。

ゴルフとの共通点

ゴルフをする時の握り方を知っていますでしょうか?ゴルフのドライバーなどをスイングする時の握り方は全ての指や手で強く握るのではなく両手を絡めるようにして力が入りすぎないように握ります。また構えを見ても脇は開いておらず、内側に絞った状態で腕で三角形を作るような一見すると窮屈な構えをしています。しかしこれが正しいフォームなのです。実際にゴルフをやっている人であればわかると思いますが、持ちやすい握り方で脇を開けて打ってしまうと腕のみの力であるためあまり飛ばず、また自由に振れすぎてしまうためミート率が悪くなってしまうと思います。しかし正しい持ち方をすることで、腕が動かしづらい分、下半身と上半身のねじれや背筋の力などを上手く使おうとします。その結果、腕よりも大きな筋力を使うことにつながり飛距離が伸び、さらに動きすぎないため安定したスイングをすることできるようになります。

野球も原理は一緒です。持ちづらいことで腕の力だけで打ついわゆる「手打ち」の状態がなくなり、下半身と上半身が連動し背筋などを利用した大きな力を引き出す良い打ち方につながります。そうした理由があるので指導をされてやってみたけど持ちづらいと感じても続けてみることでフィットする場合もあるので諦めずにトライしてみましょう。

脇が開くように握る?

次に先ほどとは真逆の脇を開けるスタイルの打ち方におけるグリップの握り方です。先ほどは内側に絞るようにグリップを持ちましたが、今度は反対に脇が開いていくようにバットを握ります。これは日本的な野球でいうと「ダメ」と言われる打ち方です。しかしメジャーリーガーなどは脇を開けて構える選手が多くいます。日本に来る助っ人選手もそうした構えをしている選手が多くいます。ではこの打ち方は本当にダメなのでしょうか?実はこの持ち方にもしっかりとした理由があります。それは脇を開けることでバットの腕での操作性を高めて芯に当たる確率を高める狙いがあります。

引きつけて打ちやすくなる

例えばインハイのボールを脇を締めて打つことを想像してみてください。おそらく相当な技術や体の使い方をしない限りは芯に当てることは難しく上手く体を回転させて捉えたとしてもファールになってしまう可能性が高いです。しかし前脇を大きく開けて両腕を体に近づけてインハイにバットを出してみるとどうでしょうか?こうしてみると意外と楽にバットを出すことができるのではないでしょうか?このようにすることでインコースの対応がしやすくなり、さらにバットが内側から出やすいため厳しいコースであってもフェアゾーンに打球を飛ばすことができます。

しかし先ほど説明した通り腕を動かしやすくしたことで腕だけで打ってしまうと打球が飛んでくれません。ここには高い技術が必要ですが腕でバットを操作しつつも上手く下半身と連動をさせることで十分に飛距離を出すことが可能です。ゴルフではNGでも野球ではOKである理由は簡単です。それは止まっているボールを正確な方向に打つのか動いているボールに対応してヒットを打つかの違いです。ゴルフは自分が打ちやすいところに構えて打つため窮屈な構えであっても綺麗にミートすることが可能です。しかし野球の場合は打ちづらいコースに基本的には投げてきます。その打ちづらいボールに対応できることがまずは大前提であり飛ばす方向も一定である必要がないためこの脇を開けて打つスイングが許されるのです。

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