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日本人野手がメジャーで活躍するには?〜外野手編〜

こんにちは
BASEBALL FUTURE
(ベースボールフューチャー)です。

今オフに3人の日本人野手がメジャー挑戦を表明しました。野手としてのメジャー挑戦は厳しいとされていますが活躍するにはどのようなことを考えて行けば良いのでしょうか?

目次

日本人野手がメジャーで活躍するには?〜外野手編〜

イチロー選手が日本人野手として初めてメジャーリーグに挑戦をして以降、多くの日本の野手が海を渡りメジャーに挑戦をしてきました。新庄選手、松井秀喜選手松井稼頭央選手、福留選手、岩村選手、井口選手、西岡選手、青木選手など本当に数多くの選手がメジャーに挑戦しました。しかしながらその活躍ぶりを見ると投手の活躍に比べて野手の活躍は厳しくさらに内野手となるとほとんど活躍ができていない印象です。イチロー選手が今年4月に引退したことで日本人野手のメジャーリーガーは約20年ぶりに0名(大谷選手は例外)となりましたが、今オフに新たに3人の選手がメジャー挑戦を表明しました。

まずかねてよりメジャー挑戦を公言してきた筒香選手、そして秋山選手、さらには内野手としての挑戦となる菊池選手です。まだ移籍が決定したわけではありませんがもしこの3人が正式にメジャーリーガーとなった場合、今からその活躍が楽しみです。しかし過去の例から見てもアメリカで成功を収めることはそう簡単ではないというのが現実でしょう。ではどのような選手であれば活躍ができるのか?また今からメジャーを目指すにあたりどのような練習をするべきなのか?を考えていきましょう。

打撃フォームの違い

最初に断っておくと私はアメリカで野球をした経験があるわけではないのでこれからお伝えすることは客観的な意見ですのでご了承ください。
まず、メジャーで戦う上で絶対に持っておかなければいけないものそれは自身のアピールポイントです。野手であればバッティング、走塁、守備この中でも特に重視すべきはやはりバッティングだと思います。なぜならばメジャーリーグに移籍して大きく変わることの一つが対戦するピッチャーが全員メジャーリーガーになるということです。当たり前のことですが守備や走塁は打球のスピードこそ変わるかもしれませんがそこまで大きな違いはないでしょう。しかしながらバッティングは大きく変わらざるを得ないでしょう。平均球速も速くメジャー独特の球質もあり、さらにはストライクゾーンも違ってきます。これにより日本人バッターはフォームを変更せざるをやなくなり、下手をするとバッティングの感覚が変わってしまい全く打てなくなってしまうかもしれません。イチロー選手も日本では高く足を上げる振り子打法が有名でしたが、メジャーに渡る前の年あたりからメジャーを意識して足をそこまで上げないフォームに変更していました。昨年の大谷選手が足を上げないノーステップ打法にオープン戦から急に変えたことにも驚かされました。

筒香選手と秋山選手は活躍できるか?

そうした面ではバッティングの面で一番メジャースタイルに合っているのは筒香選手と言えます。実際、筒香選手は国際大会では海外の選手を相手に好成績を残せている印象があります。筒香選手はプロに入る段階ですでにメジャーに挑戦することを考えていたようでそのための試行錯誤を常に繰り返してきたそうです。なぜ足をあまり上げない打ち方がメジャーで主流かというと、メジャーの投手は綺麗な回転の速球系のボールを投げてはくれず、ツーシームやカットボールなどのいわゆる「手元で動くボール」を駆使してバッターを抑えようとしてくるからです。日本のバッターは足を上げてタイミングを取る選手が多いです。足を上げる中で変化球かストレートかを見極めてタイミングよく足を下ろす勢いを利用して打球を飛ばしますが、その見極めのポイントよりも打者よりでボールを動かしてくるのがメジャーリーガーです。その結果芯を外され打球が飛ばなくなってしまうのです。これに対抗するには筒香選手のようにギリギリまでボールを引きつけて低く上げた足の反動を利用してスイングをしていくことが有効とされています。今回のプレミア12では本調子てはいきませんでしたがオリックスの吉田正尚選手の打ち方もメジャーリーガーに近いものがあると思います。

ただしだからと言って筒香選手が活躍できるとは限りません。メジャーを意識して練習をしてきたとはいえ実際に対戦してみなければ本当のところはわからないでしょう。逆に筒香選手は他の選手に比べて「打たなければいけない選手」であるため打たなければすぐに出場機会を失ってしまうというリスクも知っておかなければいけません。打撃面は安定した成績を残せてはいますが筒香選手は守備面や走塁面ではメジャーでアピールできるところはありません。そのため最大のアピールポイントである打撃がダメの場合試合すら出してもらえないでしょう。

そうした面では同じ外野手である秋山選手の方が過去の傾向から見るとある程度の活躍が期待できるかもしれません。秋山選手のアピールポイントは何と言っても走攻守3拍子揃ったプレーヤーだということです。中でも走塁と守備面はメジャーでも引けを取らないと思われます。また秋山選手はフォアボールも多く出塁率が高いためセイバーメトリクスのデータを重視するアメリカ野球においてopsが高まる出塁率が高いことは高評価となることでしょう。そのためしばらくの間多少打撃が不調な時期があっても安定した守備と走塁、さらにはフォアボールによる出塁ができれば十分にメジャーで戦える選手だと思います。
もちろんバッティングも対応能力が高い選手ですのでイチロー選手や松井秀喜選手以来の日本人3割バッターとなれる可能性もあるでしょう。

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