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野球の基本ルール⑩野球・攻撃側の作戦についてpart3

こんにちは
新宿区マンツーマン野球レッスン
BASEBALL FUTUREの依田です。

今回はスクイズについてお伝えをしていきます。

目次

スクイズ

squeeze playというのが正式な名前のようで絞り出すといった意味があります。スクイズを知っている人であればこの絞り出すといったニュアンスも納得できると思います。さて、このスクイズは前回お伝えしたバントを使った作戦になります。通常のバントはランナーが1塁にいる時や2塁にいる時に行われますが3塁にいる時にはバントをしてもバントとは呼ばずスクイズと呼ぶのです。つまりやっていることはバントと同じで変わるのはスクイズが成功すれば3塁ランナーがホームに帰ってくるので1点が必ず入るということです。しかし区別しているのにはそれなりの理由があります。

スクイズとバントの違い

基本的にバントというのは弱い打球を転がすことで相手の守備が2塁や3塁に投げるのを難しくさせるものです。その理屈は、バント(弱い打球)=「ゆっくりと」打球が転がっていきます。そのためまず捕球をするまでに時間がかかり、さらに捕球できたとしても2塁や3塁とは逆の方向に前進してボールを捕りにいっているので投げてからも時間がかかるからです。その為守備は前にいるランナーの進塁を許してバッターランナーをアウトにするのです。

しかしスクイズの場合はどうでしょうか?バントをするまでは同じですが違うのは3塁ランナーがホームに走ってくることです。つまりランナーも相手守備もボールも全てホーム付近に集まることになります。その結果、相手の守備としても打球を捕ってからホームに投げやすい為、そのままではスクイズは失敗してしまいます。そこで3塁ランナーはなんとか生還する為にスクイズの場合は投球モーションで盗塁のようにスタートを切ります。

このランナーのスタートによりアウトになるリスクを減らして一点を取りにいくのがスクイズなのです。こうして考えるとまさに絞り出すという言葉がぴったりだと思います。

スクイズの注意点

こうした性質上、スクイズを行う場合は通常のバントとはいくつか違う注意点があります。まず一つ目はバッターは最初からバントの構えをみせてはいけないということです。送りバントの場合はバントが少しでもやりやすいように投手が投球モーションに入る前からバントの構えをしておいても問題ありません。もちろん相手に作戦はバレてしまいますが、しっかりとしたバントを決めればランナーがスタートを切るわけではないので問題ありません。

しかしスクイズの場合は最初から構えてスクイズだということがバレてしまうと問題があります。相手バッテリーがバントができないような所にボールを投げれば、バッターはバットにボールを当てることができません。その結果ボールを持った捕手に向かって3塁ランナーが突っ込んでいくことになってしまいます。

こうならない為にはギリギリまで相手にスクイズを悟られないようにする必要があります。理想をいえば相手が投げるコースを変えられないように投手のリリースの直前ぐらいに初めてバントの構えをみせるのが良いでしょう。

二つ目の注意点はランナーです。ランナーもバッター同様相手にスクイズを仕掛けることがバレないようにしなければいけません。その為特に右ピッチャーの時には注意が必要です。その理由は右ピッチャーはセットポジションの際3塁方向を向いているからです。つまり投球モーションに入った瞬間にランナーがスタートを切れば右ピッチャーはそれに気がついてしまうのです。この時、臨機応変に対応ができるピッチャーはバッターの届かないところやワンバウンドのボールを投げることでバントをさせない工夫をしてくるのです。

これを防ぐには十分にリードを取った上でバッター同様スタートをリリースの直前ぐらいに「あえて遅らせる」必要があります。もちろん左ピッチャーの場合はセットポジションで1塁方向を向いているので多少早めのスタートを切っても問題ないでしょう。

セーフティースクイズ

スクイズとバント

ランナーがスタートを切ってバントをするという通常のスクイズの他にセーフティースクイズという作戦があります。これは言葉の意味からすると安全なスクイズというような意味になりますが普通のスクイズと何が違うのかを解説していきます。

まず通常のスクイズには相手に作戦がバレてしまうとほぼ確実に失敗してしまうというリスクがあります。バッターやランナーの仕草やサインからバレなくても、スクイズが出しやすいようなタイミングの時は相手もスクイズを警戒をしてきます。例えば一点が欲しい場面で1アウトランナー3塁でバッターが下位打線の時など。このような時は一球もしくは二球、様子見としてバッターが届かない外角にボールを外すことがあります。

普通の1塁や2塁にランナーをおいてのバントの場合、サインがバレて投球を外されてもランナーはスタートを切っていないのでボールカウントが無駄に増えるだけで、相手にとってはマイナスです。しかしスクイズの場合はランナーがスタートを切っているのでせっかくのチャンスを潰してしまう為、とてもリスクのあるサインでもあるのです。


こうしたリスクを避ける為に安全策として生まれたのがセーフティースクイズです。セーフティースクイズがスクイズと大きく違う点は2つあります。まず一つ目はランナーが投球に合わせてスタートを切らないことです。ではどのタイミングでスタートを切るのかというとバッターがバントを転がした瞬間です。この時に注意をすることは打球を瞬時に判断して自分がセーフになれると判断をしたらスタートを切るということです。例えば三塁側や一塁側に転がった場合やピッチャー方向でも完全に打球を殺すことができているケースはスタートを切っても良いでしょう。

逆に空振りやフライ、キャッチャー前やピッチャーに強めのバントが転がった場合はスタートを切ってもアウトになるリスクが高いので3塁へ戻ります。ランナーは少しでもセーフになる確率を上げる為にも投球後に第二リードを大きく取ることを心がけましょう。


二つ目の違いはバッターがストライクもしくは成功しそうなコースだけバントするということです。普通のバントであれば当たり前のことですが、スクイズの場合はランナーがスタートを切っているという性質上どんなボールがきてもバントをしにいかなければいけません。つまりこの時にとんでもないところにボールがたまたまきてしまえば、スクイズは失敗してしまうのでコントロールが悪いピッチャーには使いずらい面があります。

しかし、セーフティースクイズの場合ランナーは打球が転がった瞬間にスタートを切るのでバッターがボール球を見逃しても全く問題はないのです。もちろんバントの構えは見せてしまうことになるので相手に「セーフティースクイズがあるかも」と警戒をされてしまうでしょう。しかしこのセーフティースクイズが恐ろしいのはバッターが完璧なバントを決めた場合、どんなに警戒をしていてもランナーをアウトにすることができないという点です。

もちろん100%セーフティースクイズだと分かっていればサードやファーストを前進させるという方法がありますが、極端に前進をさせたことで守備に隙が生まれる為、ヒッティングに切り替えるという選択肢が生まれてしまいます。

こうした理由からセーフティースクイズがボールやファールなどで決まらなくて、セーフティースクイズのサインがバレたとしても構わずセーフティースクイズを連発してくることがあります。


もちろんデメリットもあります。それはランナーのスタートが遅い為しっかりとしたバントを決めないとランナーが還ってこれないということです。スクイズの場合はスタートを切っている為、多少悪いところにバントが転がってもセーフになる可能性が高いですが、セーフティースクイズの場合はピッチャー付近に少しでも強めのバントが転がればランナーはスタートを切ることができません。その結果無駄に1アウトを相手に与えてしまうのでバッターのバントスキルが非常に重要になってきます。

また、ランナーも的確な判断力とある程度の足の速さが必要になります。判断力の悪い選手はセーフティースクイズのサインが出て、バッターがバントをせず見送った場合も誤って少しスタートを切って飛び出してしまいアウトになってしまったり、セーフになれそうにないバントでも強引にホームに突っ込んでしまったりすることがあります。

つまり、普通のスクイズに比べるとリスクは少なく安全ではあるものの、その分バッターとランナーのテクニックが求められるのがセーフティースクイズなのです。

スクイズのタイミング

以上のようにスクイズとセーフティースクイズにはそれぞれ違いがあります。さてではどのような時にこのスクイズが有効かを考えていきましょう。まず通常のスクイズをする時は以下のような時です。

・どうしても一点が欲しい場面
・バッターの打率が低いもしくは相性が悪くヒットの可能性が薄い
・タッチアップに十分なフライを飛ばせない
・3塁ランナーの走力に不安がある

このような時はスクイズを仕掛けるタイミングとしては十分に当てはまると思います。あとは何球目にサインを出すかという駆け引きとなるでしょう。

次にセーフティースクイズを出すタイミングは以下の通りです。
・どうしても一点が欲しい場面
・バッターの打率が低いもしくは相性が悪くヒットの可能性が薄い
・タッチアップに十分なフライを飛ばせない
・相手にスクイズが警戒されている
・3塁ランナーの走塁技術が高い
・バッターのバントスキルが高い

このような時はセーフティースクイズを選択するべきでしょう。


戦術を理解するとともに、サインが出された時に自分が対応できるように練習をしておきましょう。

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